どうも、こんにちは!
もっさん(@leverageNDX100)です!
今回は私が毎月30,000円分積立購入しているiFreeレバレッジNASDAQ100について解説したいと思います。
iFreeレバレッジNASDAQ100 とは
iFreeレバレッジNASDAQ100 とは2018年から大和アセットマネジメントが運用する ブル型のレバレッジ投資信託です。 米国インデックス(株価指数)であるNASDAQ100の値動きの2倍の値動きをします。通称レバナス。以下レバナスと表記します。
レバレッジ型の投資信託について詳しく知りたい人はこちらの記事で解説しています。
→レバレッジ型投資信託・ETFについて
NASDAQ100とは
そもそも、NASDAQ100について知らない方もいると思いますのでご紹介します。
NASDAQ100とはアメリカのナスダック市場に上場している3000社以上の企業の中の上位100社の株価から算出されるインデックス(株価指数)です。
主にハイテクセクターが組み入れ銘柄の大半を占めます。
・アップル(AAPL)
・マイクロソフト(MSFT)
・アマゾン・ドットコム(AMZN)
・アルファベット(GOOG)
・テスラ(TSLA)
・フェイスブック(FB)
・アルファベット(GOOGL)
・エヌビディア(NVDA)
・ペイパル・ホールディングス(PYPL)
・アドビ(ADBE)
といった巨大IT企業が上位10銘柄で全体の約50%以上を占めています。(2021/09/19現在)

こちらはNASDAQ100が設立された1985年1月31日から現在(2021/09/19)までのチャートです。
125ドルから始まり36年後の現在では15,333ドルとなっており120倍以上と驚異的な値上がりになっています。
この日々の値動きが2倍になるよう運用されているのが レバナスです。
iFreeレバレッジNASDAQ100 のデメリット
最近、レバレッジ型商品はメリットのみ紹介している記事が多い印象ですので デメリットから紹介します。
ITバブル崩壊
レバナスが連動しているNASDAQ100ですがハイテクセクター銘柄が多いゆえにITバブル崩壊の影響をモロに受けたという過去があります。

この丸で囲んだ部分のことで1990年代前半から2000年初期に発生したバブルです。
当時、PCやインターネットの普及によりITへの過剰な期待感からIT関連の株価が大暴騰しました。
しかし、当時PCなどは一家に一台あれば事足り、供給過多で在庫を抱え込んだIT企業が次々倒産していきバブルは終焉をむかえました。
NASDAQ100にはハイテク株が多く組み入れられているためこのITバブル崩壊の影響をもろに受けました。
この期間の最高値でNASDAQ100に連動するETF(QQQ)を購入していたとすると最大下落率は70%以上で、まだ運用はされていませんが レバナスを運用していたとすると最大98%の下落です。また、レバレッジ型商品特有の逓減効果により元値に戻るには QQQ 以上の時間を要しました。(リーマンショックを挟んだためQQQですら15年以上かかっています。)
逓減効果について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
→レバレッジ型投資信託・ETFについて
ただ、現在のNASDAQ100の組み入れ銘柄はバブルを形成するような企業ではなく業績が伴う巨大企業へと成長しています。また、スマートフォンやインターネットは私たちの生活になくてはならないインフラとなっておりITバブル崩壊のような大暴落は来ないのではないかと私は考えています。
下落とレンジ相場に弱い
先ほどITバブル崩壊のようにレバナスの評価額が最大98%下落するような大暴落は来ないと書きましたが元指数のNASDAQ100が30%程度下落することは何度も起こると考えています。
2倍のレバレッジをかけているため30%程度の下落でも50%以上の下落になってしまいます。
レバレッジ商品は一度大きく下げると元の評価額に戻るのにかなりの時間を要します。
値動きの少ないレンジ相場でも評価額が逓減していくため下落・レンジ相場に弱いです。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
→レバレッジ型投資信託・ETFについて
信託報酬が高い
こちらもレバレッジ型商品全般に言えることですが手数料である信託報酬が高いことです。
私の投資している投資信託のeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の信託報酬は年間0.0968%です。それに対してレバナスは0.99%と、10倍以上高いです。
先物取引で2倍の値動きをするよう調整しているため手数料が高くなってしまいます。
iFreeレバレッジNASDAQ100のメリット
長くなりましたがメリットの紹介です。
異常なリターン

こちらはITバブルが崩壊したあとの2007年からのQLD(青)とQQQ(オレンジ:NASDAQ100連動ETF)の比較チャートになります。
QLDとはほぼレバナスとほぼ同じ値動きをするETFです。(手数料や為替ヘッジの有無で多少の誤差はあります)
レバナスは運用開始が2018年からでデータがないため2007年から運用が開始されているQLDとQQQのリターンを比較します。
QQQが2007年から2021年までの14年間で993%の上昇に対してQLDは3898%の上昇とQQQに対して4倍程度のリターンをたたき出しています。100万円が4億円近くになっているということですね。
ITバブル崩壊の時期を切り取っているので異常なリターンです。
しかし、2007年から2011年までの間はリーマンショックがありQQQをアンダーパフォームしている時期もありますのでやはり下落には弱いです。
NASDAQ100に連動している
NASDAQ100に組み入れられている銘柄はグロース株と呼ばれる株価の上昇が期待できる銘柄ばかりである点が非常に重要です。
一般的に事業が成熟しきってしまっている企業は株価の大きな上昇を期待できません。
その代わりに配当金がもらえたりしますがレバレッジをかけ利益をだすためには株価が上昇することが必須です。
S&P500にレバレッジをかけている投資信託やETFもありますがS&P500の銘柄は傾斜産業の企業や高配当株といった株価の上昇が期待できない銘柄が多く含まれているためレバナスほどのリターンは期待できません。むしろ値動きが少なく逓減リスクをもろに受けてしまいます。
まとめ
以上のメリット・デメリットはありますがそれらを踏まえ私は毎月レバナスを購入しています。
一括で買わない理由としては単に資金がないという点と一括購入直後に暴落がくると回復に時間がかかるからです。期待リターンは一括投資の場合の方が高いですが毎月積立ですとITバブル崩壊直後に始めていてもそこまで致命的なダメージを追わないからです。
レバナス購入を考えている方の参考になれば幸いです。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!
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